いい波を当てる! 〜 春(2月末〜4月上旬)編
インターネットの波情報サービスが充実してくると、どうしても提供される情報に頼ってしまって、天気図を見て自分で予想をたてるなんてことはしなくなってしまいます。僕ももっぱら波情報サイトにお世話になっているわけですが、、、そこであらためて森郎さんの『サーファーのための気象ガイドブック』を読んでみました。15年前に発売された本でかなり古いですが、わかりやすくおすすめの本です。
その中で、日本の春(2月末〜4月上旬)はどのタイミングで波が良くなって、どこがベストエリアなのか?を、引用を交えてまとめてみました。
[toc heading_levels=”2,3″]
春の天気の特徴
日本の春の天気で特徴的なことは、下の衛星画像でも分かるとおり、低気圧と高気圧が交互に西から東へと日本列島を通過します。そのため天気が変わりやすく、「春に3日の晴れなし」と言われる所以でもあります。
・春の特徴的な天気図
出典:知識の泉
春の波が良くなるタイミングは?
低気圧が通過したあとの風が弱まった時!
低気圧が近づいているからといって慌てて海に行くよりも、低気圧が通過したあと、移動性高気圧に覆われた直後を狙うのが一番だろう。快晴、微風のグッドコンディションに恵まれる可能性が高い。
『サーファーのための気象ガイドブック』P.60より
低気圧には、中国大陸から日本海・北海道を通って東の海上に抜ける「日本海低気圧」と、東シナ海で発生して日本列島の南側を通って関東の東の海上に進む「南岸低気圧」があり、それぞれ低気圧の通過中は風が強くてジャンクコンディションとなるので、通過後の風の弱い時が狙い目ということになる。
低気圧が通過したかを見極めるポイントは?
低気圧が通過したなと判断できるのは、雨が止んで風が北から北西に変わった時で、気温がぐっと下がるのが特徴のようです。また、低気圧は近づいてから通過するまで約1日ぐらいかかると言われているので、もし朝から曇りがちの天気で午後から本格的な雨というような日は、次の日の朝が狙い目ということになります。
春の波のベストエリアは?
東の海上へ抜けて発達した低気圧からの東・北東ウネリが拾える、千葉・茨城から福島エリア。しかし、低気圧があまり発達しないまま抜けていくと、茨城・千葉でもウネリが期待できません。西日本や九州でも東向きのポイントはありますが、低気圧が西日本付近を通過する時点では、まだ低気圧が発達していないため、そこまで波が上がらない傾向にあるようです。
茨城のサーフポイント
千葉北のサーフポイント
千葉南のサーフポイント
伊豆のサーフポイント
低気圧が関東東の海上に抜ける気圧配置
低気圧が発生してから関東の東の海上に抜けると急速に発達しているのがわかります。
出典:象予報士Kasayanのお天気放談
天気図もコロコロと変わりやすいく、良いコンディション出合えても長続きしないし時期ですが、低気圧の発達次第では2、3日ウネリが続くこともあるので、週末サーフトリップなどに出かける際は参考してみてください。
サーファーのための気象ガイドブック (エイムック―How to surfing (311))
エイ出版社
売り上げランキング: 284,545
返信を残す
Want to join the discussion?Feel free to contribute!